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鰹(カツオ)と向き合い、時間を重ねる仕事。
鹿児島県枕崎市。 金七商店では、鰹(カツオ)と向き合いながら、一つひとつの節を仕上げています。 魚が届き、火を入れ、時間を重ね、食卓へ届くまで。鰹節は、自然と人の仕事によって生まれます。

鰹節は、鰹(カツオ)を加工し、時間をかけて仕上げる日本の伝統食品です。料理に使うことで、香りやうま味を加え、和食を支えてきました。
金七商店では、素材を見極め、火、煙、カビ、自然の力を借りながら、一つひとつの節を仕上げています。
鰹節づくりの始まりは、鰹(カツオ)を見ることです。
同じ種類の魚でも、季節や大きさ、状態によって表情は変わります。良い節を造るためには、まず素材と向き合うことから始まります。

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どの鰹(カツオ)を使うか。どのような節になるのか。
製造の最初から、仕上がりを想像しながら仕事は始まります。

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鰹(カツオ)は、そのままでは鰹節にはなりません。
頭を落とし、身を分け、骨を取り除く。後の工程で美しい節になるよう、丁寧に整えていきます。

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焙乾。
薪を燃やし、煙をまとわせながら、水分を少しずつ抜いていく工程です。
一度では終わりません。火と煙を重ねることで、鰹節独特の香りと保存性が生まれます。
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薪を燃やす。
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節に煙をまとわせる。

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水分を少しずつ抜く。これで荒本節の完成(世の中の鰹節の約90%がこの節)

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時間をかけてゆっくりとうま味成分を熟成
工程が進むほど、節の状態を見ることが重要になります。
カビの状態、乾燥具合。形。香り。一つひとつ確認しながら、カビを育てていきます。

本枯節づくりで重要な工程の一つが、カビ付けです。
カビ付けと天日干しを繰り返しながら、節の水分を整え、風味を深めていきます。

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人がすべてをコントロールすることはできません。
太陽。風。湿度。自然の変化を受け入れながら、節は少しずつ完成へ近づいていきます。
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鰹節づくりは、決められた工程をただ繰り返す仕事ではありません。
今日は進めるべきか。もう少し待つべきか。
節を見る。触れる。経験から判断する。その積み重ねが、一本の節になります。

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私たちにとって、これは特別なことではありません。鰹節を造るために必要なことを、一つひとつ続けているだけです。
魚を見ること。火を見ること。節を見ること。
先人から受け継いだ仕事を、次の世代へつないでいく。それが、金七商店の日々の仕事です。

多くの工程と時間を経て、一本の本枯節になります。
削る前の姿には、海、火、煙、微生物、自然、そして人の判断が積み重なっています。
鰹節は、完成した瞬間が終わりではありません。
削られることで香りが生まれ、料理になることで役割を果たします。

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鰹節が私たちの記憶に残してきたものは、味だけではありません。
削る音。料理を待つ時間。食卓を囲む会話。
金七商店は、そんな時間まで次の世代へ届けたいと考えています。

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